『算数再入門』
2008年 05月 01日
本日、購入。個別指導塾のバイトで、今年度は、算数の授業数が多いということで、買った一冊。私立文系大学生でも、都立受験の中学数学くらいなら教えている人が多いため、悔しいので、現在、算数・数学も少しずつ復習中。
小6算数を教えている時、
「そういえば、なんで分数の割り算する時に、分母と分子を逆にするんだっけ?」
と思いたち、理系組に聞いてみたものの、明確な答えは返ってこず…。
例えば、3/4÷3ならば、3を3/1 って考えてあげれば、3つに分けるってことは、3分の1にするってことだから、3/4×1/3と同じになるってのは、感覚的にも分かるんだけど、3/4÷3/5とかだと、なぜ分子と分母を逆にするのか、感覚的につかめない。
そうしたら、本屋でこの表紙を見つけてしましました。お金がなくても、本屋に行くとついつい予定にない本を買ってしまします。
ただし、僕は、基本的な定義から、分数の割り算は逆数をかけることを感覚的に把握させる(例えば、3に分けるってことは、3分の1にすることと同じ)というような説明の仕方を期待していたのですが、この本は、式変形をしてなぜ逆数をかけるのと同じになるのかを証明をするという感じの説明の仕方で、僕の関心とは違って少し残念でした。
生徒(と言っても、個別に来る子の中では、かなりできる子に限られるけど)は、分数の文章題で、割合から全体量を求める問題(例えば、何かを300g使って、それが全体の2/3に当たる)時、どうしても300÷2/3というのが、なかなか感覚的に分からないようので、分数の割り算の感覚がつかめると、この類の文章題もできるようになると思うんですが…。ちなみに、僕は、分数を整数に変えて、「300gが全体の2倍なら、300÷2で割り算を使うんだから、分数でも同じ順番で割り算だよ」と説明します。
他にもいろいろ教え方のヒントになりそうなことが書いてあるので、もう少しじっくり読んでみたいと思います。
中山理『算数再入門』(中公新書、2008年)。
by bbex33312
| 2008-05-01 00:08
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